日常

しがない生活

すれちがったまま 

「びしょぬれの僕らの心はすれちがったまま」

この世の出来事はすべて、半分ずつでできているなと思う。暮らしもそう、恋もそう、仕事もそう。大抵のことは、半分しか経験していないのに全部をわかったつもりになって、それに勝手に悲しんで勝手に喜ぶ。そして、勝手に恨む。生きていれば色々なことが起こるとよく言われるけれど、それに伴い似たようなことも度々起こる。すると2回目のそれは、以前とは反対側にいることの方が多くなる。うーん、例えばものすごく簡単に言うと、愛される側か愛している側か。もっと簡単に言うと、店員側か客側か。「こんなにすきだったのに」「好かれるというのはこんな気持ちだったのか」というのと、「カフェオレは膜が張るからスプーンがあるといいな」「使わないかもしれないけれどつけておこう」というのと。何が言いたいのかというと、こんなにめんどくさい思考をしているのはたぶんあまりいない。けれど、「気が使える」ようになるためには、こういうのを知っていればいるほどできるようになる気がするのだ。そして、いつかカメレオンになれるはずなのだ。人によって態度を変えるのではなく、人に応じて立場を変えることができるということ。自分を出しつつ、場を回すことができるようになるということ。そして、自分に必要なシーンとほしい未来を選択して前に進んでいくということ。それがしっかりできる人間になりたい。